総長様の溺愛は、甘すぎます。
それから…1時間ほどたっただろうか…。

部屋をノックされて、私はリビングへ向かった。

「えっと…」

「ごめんなさいね、佑香ちゃん。」

「??」

「凌何にも話してくれないんだもの。でもまぁ、気持ちは聞けたからいいわ。佑香ちゃん、楽しみにしてるといいわよっ、」

満面の笑みでそう言われて、私の中にますます謎が積み上がっていった。

「あ、そうそう!佑香ちゃん、スイーツ好き?一緒に食べない?」

「好きですっ!」

スイーツという単語を聞いた瞬間、私の気持ちは高ぶってしまった。

「良かったぁ、じゃあ、今度は凌が席を外してくれる?ここからは女子会なの。」

「…佑香に変なこと吹き込むなよ。」

凌さんはそれだけ言い残して、リビングを出て行った。
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