総長様の溺愛は、甘すぎます。
それを言うと、凌さんは意味が分かったみたいで、手に乗せたハチマキを強く握って、私を抱きしめた。

「良いんだな?」

「はいっ、凌さん大好きですっ!」

私も強く、抱き締め返した。

「一生離さねぇけど。」

「私だって一生離しませんっ!」

嬉しいはずなのに涙か出てくる。

「佑香。」

優しい大好きな声で名前を呼ばれて、凌さんの顔を見上げる。

「はい?」

「愛してる。」

えっ、 ドックンっ!!

「っ、凌さん、ずるいです……。」

真っ赤になっているであろう顔を隠すと、すぐに凌さんに顎をすくわれた。

目を閉じた瞬間、唇に柔らかい感覚が走った。

「っっ、」

両想いになった甘い甘い感覚は、更に私の顔を赤く染めた……。
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