総長様の溺愛は、甘すぎます。
すぐに悟った。

私は凌さんには勝てない。

そのまま凌さんは私に触れるだけの優しいキスを落とした。

「りょ、さん……」

「可愛いすぎんだろ。どうした、急に。」

「凌さんの、照れた顔も……見たくて…。」

「ふーん、じゃあ、照れさせて。」

凌さん…意地悪してる…??

「ほら、行くぞ。」

私が返事をするよりも先に、凌さんは私の手を引いて、外に停めてある車に乗り込んだ。

手は繋がれたまま、車に揺られる。

窓の外を眺める凌さんの整った横顔に思わず見入ってしまう。

本当に、お顔整ってるなぁ……。2次元から出てきたみたいな……。芸能人顔負けだよ…。

勝てるわけないよね…。私ばっかり照れてる。
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