総長様の溺愛は、甘すぎます。

5(総長様)

5 (総長様)

凌さんに連れられて、部屋に入ると、そこには、3人の男性がいた。

しかも、その全員が凌さんと同じように、お顔が整っておられる…この学園って、美男美女の集まりなのかな……

「えっっっ!!?」

そんな方たちは、私をみた瞬間に驚いたような声をあげた。

「??」

「白鳥様にそっくりだ…」

「白鳥、様……?」

白鳥…それは、お母さんの旧姓だった…

隣を見ると、凌さんもどこか きょとん としている。凌さんは、知らないんだ…

「あ、説明する。座ってくれ。」

指をさされた4人がけのソファに座らせていただく。

「おい、遥斗(はると)そこどけ、」

凌さんは、その遥斗さん…?という方をどかせると、私の隣に腰をおろした。

「あ!私は大丈夫です!座らなくて、」

そうだ、全員座れるはずがない。部外者の私が邪魔しちゃダメだ…

慌てて、立ち上がった。

「佑香、気を使わなくていい。」

凌さんは、そう言ってくれるけど…

「本当に大丈夫です!すみません。座ってください!」

私のせいで立たせてしまった遥斗さんに謝る。

「佑香が座らないなら、俺も座らなくていい。」

「えっ?凌さん!?」

「おい、凌どうしたんだよ、今まで、女になんか興味なかっただろ。」

「余計なこと言うな。」

え?どうゆうこと…?
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