総長様の溺愛は、甘すぎます。
封筒の中には、地図と、電話番号が、かかれた紙が入っていた。

とりあえず、この電話番号にかけてみようかな… スマホを取り出して、番号を打ち込むと、すぐに男の人が電話に出てくれた。

「もしもし?どちら様でしょうか?」

「あ、えっと、花衣 佑香です。」

「花衣っ?」

「はっはいっ!」

「失礼しました。僕は、長谷部と申します。
凌様の側近兼執事と言ったところです。」

「よろしくお願いします。」

長谷部さんに手紙にかいてあったことを丁寧に説明する。

「花衣様…かしこまりました。では1ヶ月後、5月30日にこちらへお引越しください。学校も編入して頂きますが、こちらで手配を済ませますので、お任せください。」

やっぱり、学校もそうなんだ……皆にちゃんと、お別れいって、来ないとな…1ヶ月後は、あまりに早すぎるかなぁとも思ったけど…

「分かりました。よろしくお願いします。」

「あ、花衣様、編入して頂きますが、編入テストはもちろんございますので…」

「了解ですっ」

そして私は、また1ヶ月、慌ただしい毎日を過ごすことになった…
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