総長様の溺愛は、甘すぎます。
数日後の昼休み、俺は、LUPUSの溜まり場に来ていた。

佑香は、用事があるらしく、今日はいない。

「今日、花衣さんいないのか~」

「遥斗、なんか、花衣のこと気に入ってるよな。」

「ああ、うん、なんか運命感じた…」

は?遥斗のやつ、何言ってんだ。

「なあ、凌、花衣さんと付き合ってんの?」

「…つきあって、は、ない。」

付き合ってるかと聞かれたら、付き合ってない。佑香は、俺の事を好きな訳じゃないし。

「じゃあ、俺狙ってもいいよね。」

なんかニヤニヤしながら、挑戦的な目で俺を見てきた遥斗。

なんだこいつ、何が言いたいんだ。

「おい、遥斗、やめとけ。凌に殺されるぞ。」

竜が何か言ってるけど、そんなことはどうでもいい。

「絶対、渡さねぇから。」

「俺も譲る気ないよ?」

「お前らストップ、みっともねぇぞ。」

輝月…の言う通り、だな。みっともない。
でも、佑香は、俺と結婚するんだ。遥斗のものになるわけがない。
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