総長様の溺愛は、甘すぎます。
そうして、今に至る。

部屋で足の手当てしよう…

部屋に戻って、靴下を下まで下ろした私は、腫れ上がった自分の足首に驚愕した。

「え?、無理して、歩いたからかな…」

自業自得かな…

ぽたぽたと、太ももに落ちていく大粒の涙…

今なら、誰にも見られてないし、思いっきり泣いちゃおうかな…

LUPUSの皆さんには悪いけど、昼休みにあの部屋行くのは、やめようかな。やめるとまではいかなくても、回数を減らすとか…

また、考えよう…。

…湿布あったっけ、

ガサガサと部屋中を探してみるけど、見つからない。

どうしよう。このままだと、痛み増していく気がするし…今から、買いに行く…?

その選択肢しかない。 凌さんと、長谷部さんには、バレないようにしないと……

長い廊下を静かに音をたてないように歩いて、玄関まで辿り着くと、私は急いで、湿布を買いに出た。
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