総長様の溺愛は、甘すぎます。
コンビニで、湿布を買った私は、帰る道で、ばったり九条さんに会ってしまった…。

「あ、」

「花衣…??もう9時だそ?1人か?」

九条さんは、そう言いつつ、私のかかえるコンビニの袋に視線を向けている。

「は、はい…」

「何かあったのか…?」

少し、遠慮がちに呟く九条さん。

「へ?だ、大丈夫ですよ?」

少し、後ずさりした時、つまずいて後ろに倒れそうになってしまった…

「危ない!!」

「いたっ!!」

九条さんが受け止めてくれたけど、足首が痛すぎて、しゃがみこんでしまう。

「そんな痛かったかっ?」

慌てたような声色の九条さん。

「ちがっ、っっ、、」

「ちょっといいか?」

九条さんは、しゃがんで、私の足首に触れた。

「っっ、」

「!?腫れ上がってる…」

「…ごめんなさい。これは、違うんです。
今日、自分で怪我してしまって…」

「そう、なのか…」

「誰にも、言わないでください…。」

「誰にも、言わないで……??もしかして、誰かにやられたのか…?」

あ……間違えた…どうしよう…

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