総長様の溺愛は、甘すぎます。
聖良くんと屋上へ行って、日陰に座ると、私は、お弁当箱を開けた。

「佑香、話したくなかったらごめん。」

「え?」

ドックン!!と、心臓が跳ねるようだった。

「佑香もしかして、足、怪我させられた?」

なんで、分かるの!?

「佑香は、昔から、そうゆうの隠すだろ?
誰かに迷惑かけないようにって。」

聖良くんの真っ直ぐな目は、昔からずるいよ……

「何があったかは言わなくていい。だけど、俺に佑香を守らせて欲しい。」

「……ありがとう…聖良くん…」

何気に聖良くんには、ずっと、助けられてるんだよなぁ…

「佑香…」

「へへっ、私ね、聖良くんがいてくれて、本当に良かったぁ、」

目を細めて、なぜだか、ほんのり顔を赤くする聖良くんは、そっと私の涙を拭ってくれた。

え?待って、涙?私、泣いてた!?

「泣いてるの気づかなかった…ごめんねっ、ありがとうっ、」
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