総長様の溺愛は、甘すぎます。
「花衣さ~ん!!」

この声はっ…

教室の入口に目を向けると想像した通りの人が立っていた。

「水無月さんっ!」

「どうしたんですか?」

たずねながら、水無月さんの元まで早歩きで向かう。

「凌から、LINEきてない?」

「えっ、?あ、ごめんなさい。LINE見てないです…」

「そっか。あのさ、溜まり場に来て欲しくて…で、俺こっそり迎えに来た。」

「あ、分かりました。ありがとうございます!今、荷物取ってきます!」

私は、聖良くんに「またね!」と言ってから、
水無月さんについて行った。

「どうぞ。」

溜まり場の前に着くと、水無月さんは、優しく微笑んでドアを開けてくださった。

「えっ、?あ、ありがとうございます…」

そして、部屋の中に入った瞬間、凌さんがとんできて……

「遥斗!何やってんだっ、」

「は?何って、花衣さん迎えに行ってただけだけど。」


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