総長様の溺愛は、甘すぎます。
どんどん申し訳なくなっていく。

「ごめ…」

謝ろうとした瞬間、凌さんに手で口を覆われた。

「言うと思った。ごめんなさいはいらないから。ほら、行くぞ。」

「凌さんっ!?」

繋がれた手は、凌さんによって引っ張られて、私は凌さんの歩くまま、ついて行った。

5分ほどして、着いたのは、今女の子に人気のお洋服屋さん。人気だけど、ここ確か結構するんじゃ…

「佑香、今日は遠慮するのなしな。ピンときたら、全部言って。」

私なんかに、こんな事を言ってくださる。凌さんは、真剣なんだ…

「わ、分かりました…できるだけ…」

女の子がたくさんいる店内を、凌さんは私を連れて歩く。

店内は凄くガーリーな感じで凌さん多分、恥ずかしいよね……だから、早く決めなきゃ…

「えっ、と…」

どれも凄く大人っぽくて可愛いけど、私には似合わない気がして、これっ!と主張出来ない。

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