悪魔の僕は天使の君に恋をする
ルナが玄関前に立っていると、ハルが向かってきた。


「ルナ!」


「あ、ハル。おつかれさま」


「ありがとう。……ボクのシンデレラ、どうだった?」


ハルが尋ねると、ルナは微笑みながら頷いた。


「すごく綺麗だったよ!……本物のプリンセスみたいだった」


「そっか……ありがとう」


ハルは顔を赤くして笑った。


「あ、2人とも、待たせたなー」


両手にいくつも紙袋を持った景太が、ルナ達のもとに駆けてきた。


「景太!その荷物は……?」


「食い物。色んな店が出ててさ。全部に回らされてるうちにこんなにサービスしてもらった」


「流石景太……」


ルナは景太人気のすさまじさに苦笑いするしかなかった。


「……さて、そろそろ帰るか。ハル、誘ってくれてありがとな」


「ううん、ボクも楽しかったよ」


そう言ってハルは微笑んだ。


「今度は俺達の文化祭にも遊びに来いよ。待ってるから。な、ルナ?」


「……うん!みんなで待ってるよ、ハル」


ルナの言葉に、ハルは頷く。


「うん。きっと行くよ」


 







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