悪魔の僕は天使の君に恋をする
* * *
2カ月後、ルナはようやく退院することになった。もう車椅子は必要ない。
「まったく、君の回復力には驚いたよ……」
主治医の先生は笑いながら言った。
「足に何か異常があったら、すぐに診せにくること。いいね?」
「はい!ありがとうございました」
ルナは深くお辞儀をした。
「黒崎君、荷物これで全部?」
「うん!ありがとう雨宮さん」
ルナが退院すると聞いて、練習を離れられない景太の代わりに百合が手伝いに来てくれたのだ。
荷物……といっても、百合と景太に取ってきてもらった日用品と勉強道具ぐらいしか無いのだが。
「……やっぱり荷物くらい自分で持つよ」
「いいのいいの。病み上がりなんだから、歩くのに集中して!」
「そっか……ありがとう」
ルナは百合の気遣いに甘えることにした。
「それじゃあ、お世話になりました」
ルナはもう一度お辞儀をし、病室を後にした。
「黒崎君、とりあえず家に帰るよね?」
「うん……あ、ちょっと寄りたい場所があるんだけど、良いかな?」
「良いけど……どこに?」
「友達の病室」
2カ月後、ルナはようやく退院することになった。もう車椅子は必要ない。
「まったく、君の回復力には驚いたよ……」
主治医の先生は笑いながら言った。
「足に何か異常があったら、すぐに診せにくること。いいね?」
「はい!ありがとうございました」
ルナは深くお辞儀をした。
「黒崎君、荷物これで全部?」
「うん!ありがとう雨宮さん」
ルナが退院すると聞いて、練習を離れられない景太の代わりに百合が手伝いに来てくれたのだ。
荷物……といっても、百合と景太に取ってきてもらった日用品と勉強道具ぐらいしか無いのだが。
「……やっぱり荷物くらい自分で持つよ」
「いいのいいの。病み上がりなんだから、歩くのに集中して!」
「そっか……ありがとう」
ルナは百合の気遣いに甘えることにした。
「それじゃあ、お世話になりました」
ルナはもう一度お辞儀をし、病室を後にした。
「黒崎君、とりあえず家に帰るよね?」
「うん……あ、ちょっと寄りたい場所があるんだけど、良いかな?」
「良いけど……どこに?」
「友達の病室」