さよなら、片想い
高校二年生の冬、科学部の参加したい人だけで流星群を見に行くことになった。渉は用事があるため参加できず、俺はナタリーと二人で空に煌めく星を見る。夢みたいな時間だと思ってた、あの時までは。
「研二、ちょっと話したいことがあるの。聞いてくれる?」
部員がいないところに連れて行かれ、真剣な顔でナタリーに言われた時、俺は告白されるんじゃないかとドキドキした。顔が真っ赤に染まったのがわかる。でも、その胸のときめきは一瞬にして消えた。
「あたし、渉のことが好き。本当に、本当に、心の奥底から大好きなの。ずっと前から」
頬を赤く染め、照れた様子で話すナタリーはとても可愛い。でも、それが他の男のことを想ってーーー俺の親友のことを想って作られた顔だなんて、胸の奥が痛くなっていく。
「ナタリー……」
何とか、その一言だけを発することができた。好きな人に好きな人がいる。それだけで泣いてしまいそうだった。相手が渉だなんて……。
「研二、ちょっと話したいことがあるの。聞いてくれる?」
部員がいないところに連れて行かれ、真剣な顔でナタリーに言われた時、俺は告白されるんじゃないかとドキドキした。顔が真っ赤に染まったのがわかる。でも、その胸のときめきは一瞬にして消えた。
「あたし、渉のことが好き。本当に、本当に、心の奥底から大好きなの。ずっと前から」
頬を赤く染め、照れた様子で話すナタリーはとても可愛い。でも、それが他の男のことを想ってーーー俺の親友のことを想って作られた顔だなんて、胸の奥が痛くなっていく。
「ナタリー……」
何とか、その一言だけを発することができた。好きな人に好きな人がいる。それだけで泣いてしまいそうだった。相手が渉だなんて……。