ずるい先生


 
中学1年の夏。
毎日学校まで自転車で通った。
汗かきだから、髪の毛がびしょ濡れに
なるのを気にしながら、毎朝、憂鬱な登校だった。

教室に着き、髪の毛はびしょ濡れで
最悪な気分のまま、朝の会が始まるチャイムがなった。
チャイムと同時にお茶を飲んだ私。

凄い大きな声で
【おぉい‼️ローカでてこい‼️】
そう言ってきたのが、先生だった

先生は三組の担任で
一組の私の教室を何回も通るのだ。
私の席はローカ側で、ローカに繋がる小さい窓があり
窓が空いてると、先生も私も丸見えな訳だ。

今思えば、風が吹く、陽があたるあの小さな白い窓は
、、、私に色々な物をみせてくれた。


【おぉい‼️ローカでてこい‼️】
と言われて、私は本当にビクビクしながら
ローカに出た。

先生【お前、チャイム鳴ってからお茶飲むことがダメな事は知ってるか?髪の毛、濡れてるけど、朝からシャワーしてきたのか】

そう言って先生は自分のクラスへ戻っていった。
< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop