私、お金持ちになっちゃいました!?
7話



7話 *驚いちゃいました*





*綺羅 side*



遊園地から1週間。
明日から新学期だというのに
俺の気分は晴れないままだ。




その原因はいくらでも
思いつくけど



相田 莉桜…千秋の友達




1番はあいつから言われた一言だ。




あの日遊園地から帰る直前
千秋の腕を掴んで突如走り出した
2人の後を追いかけようとした時




同じように俺の手を掴んで
相田が引き止めたんだーーー




ーーーーーーーーーーーーーー



「離せ!」



「離して…2人を追いかけてどうするんです?」




俺の腕を掴んだまま
ニコッと微笑む



どうするって…



「刹那くんの邪魔をして楽しいですか?」




俺が答えるより先に
相田が言葉を続ける



「楽しい…わけじゃない…ただ俺は千秋を誰にも渡したくないだけだ」




「ハッ…ずいぶん勝手なことばかり言うんですね」




相田が俺の手を離し
呆れたように笑う。
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