私、お金持ちになっちゃいました!?



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傷つけたくないのに
失いたくないのに



自分でも本当馬鹿なんじゃ
ないかって思うぐらい
千秋が好きなのに



その2文字を言うのが怖いんだ。
あの時と同じ絶望を味わう気がして。



自分の部屋のベッドで
仰向けになりながら
拳を握るーーーーー。



もう体は25歳なのに
心は中学2年のまま止まってる




変わらなきゃ始まらない
そんなこと自分が1番分かってる




でも…そんな簡単な話じゃないんだ。




あの日きっと千秋は
間違いなく尊に告白された




様子がおかしいからすぐ分かった。
というかあの状況で告白じゃない方がおかしい。




やるせない気持ちを



「千秋…」




名前に込めるーーー。



俺はどうしたらいいんだーーー?




何もかもわからないまま
時間だけが過ぎてゆき



いつの間にか眠りについていたーーー。




*綺羅 side END*
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