私、お金持ちになっちゃいました!?
「ちょっ、何すんの!?」
片手で両腕を押さえつけられ
ビクともしない…
するともう片方の手で
私の顎をクイッと持ち上げる
「あいつの言葉に本気の言葉なんてない、悲しい顔も全て演技だ」
どこか遠くを見据えて
話す目の前の男は
何故か寂しそう…
「あんなやつの言葉に同情して馬鹿みたいに安請け合いして、所詮どいつもこいつも虫けら以下だな」
そんな寂しそうな顔は一瞬で
すぐにさきほどの冷酷な表情に
戻ると私を見下す
「お前もどうせ諦めてさっさと出ていくんだろうな。」
それだけ言い残すとパッと
手を離して部屋を出て行ってしまった。
「なんなの…?」
はぁ…なんか疲れた。
今日1日でキャパ越えだよ。
何だか眠たくなったな
突然の睡魔に襲われ
私は気づけば眠りに落ちていたーーーーーー。