私、お金持ちになっちゃいました!?



ーーーーーーーーーーー


「はい、それでは文化祭実行委員を決めたいと思います」



学級委員長が前に出て
話し始める



「てか、茅野くん学級委員長だったんだ…」


「は?お前知らなかったの!?」



私の言葉に刹那が呆れた顔をする
毎回寝てるから知らなかった…



「誰かやりたい人はいませんか?」



茅野くんの問いかけに
クラス中がシーンと静まりかえる



「ちなみに今日中に決めないと帰れないので」



「えー、マジかよ今日用事あんのに!」



「めんどくさいし、誰でもよくない?」



帰れないと聞いた途端
ブーイングし始める
クラスメイトたちに



茅野くんは微笑む



「なら、立候補する?」



茅野くん!目が笑ってないよ!



シーンと静まり返る教室で
何だか凄い視線を感じる




その視線の先へ目をやると
イスに座った綺羅が黒い
オーラを身にまとって



"早く帰りたいから立候補しろ"



という何とも言えない顔で
私を見ていたーーーーー。



それに負けじと
やりたくない気持ちを込めて
睨み返すと更に怖い顔で



"あとで覚えとけよ"



と口パクする…



ヒィ!!ダメだ逆らえない!!



私は恐る恐る手を挙げた



「はい…私やります…」



うぅ…あいつの脅しに弱い自分を
一発殴ってやりたいよ…
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