私、お金持ちになっちゃいました!?



「遅くなっちゃったね」



「だな。家まで送ってく」



2人で歩いて街中を抜け
住宅街に出る…。



しばらく歩いたところで
私は足を止めたーーー



「刹那…」



「ん?」



暗くて表情はわからないけど
刹那が立ち止まり振り返る



「話があるの…」



「好きなんだろ?」



「へ?」



私の言葉に予想外の
返事が返ってきて
思わず間抜けな声が出る



「あいつのこと好きなんだろ?」



「なんで知って…」


「15年間ずっとお前を見てきたんだ…見てればわかる」




ーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!



「ごめん、ごめん!刹那!」



「謝んなよ。別に悪いことはしてないだろ」



そう言って私を抱き寄せ頭を撫でる
一体あなたは今どんな顔をしているの?



「私、刹那に告白されて凄く驚いた…でも、凄く嬉しかった!」



「うん」



私を抱きしめる腕が震えてる…
ごめん…刹那…。



「それでも私はあのバカでアホで嫉妬深いくせに好きだと言ってくれないガキみたいな…あいつのことが好きなの」



「うん…知ってた。俺、応援する。」



「ありがと…。その…」



私がその先の言葉を
言いにくそうにもじもじすると



「これからも幼馴染としてよろしく」




私の気持ちを察したかのように
私から離れ笑顔を見せてくれたーーー。
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