私、お金持ちになっちゃいました!?



「バカみてーに泣きやがって」



刹那の隣で鼻をかむ
私をみて呆れた声を漏らす



「うっさい!しょーがないじゃん!」



「あ、そろそろお前ん家だぞ」



「本当だ!なんかあっという間…」




そこまで言いかけて
私は立ち止まりカバンを落とした



隣にいる刹那もカバンこそ
落とさないものの驚きの
目を隠せずにる



「う…そ…」



目の前で繰り広げられる光景




屋敷の明かりで鮮明に
照らされている2人



綺羅と知らない女の人が
キスをしていたーーー。




カバンを落とした音で
綺羅がこちらに気づき
女の人を押し退ける



「千秋!!」




綺羅が私の名前を叫ぶ。



ダメだ…逃げなきゃ!!
そう思って全力で走り出したーーー。



ーーーーーーーーーーーーー




「千秋!」



気づいたら公園まで来ていて
その場に崩れ落ちる



追いかけてきたのは
綺羅じゃなく刹那で…


あれ?何を期待してたんだ私は…
そもそも別に私と綺羅は
付き合ってないんだからーーーーーー。
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