私、お金持ちになっちゃいました!?



「いって!何すんだよ!」



「あんた本当馬鹿ねぇ」



呆れた顔して俺を見る母さん



「何が…?」



「行動が遅すぎんのよ意気地無し!」




「うるせえ!だいたい何で知ってんだよ!」




「母親舐めんじゃないわよ!あんたのことなら何でもわかるわ」




うるせえクソババア!
と心の中で呟いたら



「ババアじゃねえ!」



と再び頭を叩かれた。
怖い!エスパーだ!



「仕方ねえじゃん、千秋があいつがいいって言うんだから」



「はぁ、本当。しょーもない息子。でも…ちゃんと見守ってあげてね」




それだけ言って母さんは
自分の部屋に帰っていった。



「そんなこと言われなくても分かってるっつーの」




俺は窓の外を見上げて
夜空を見た…まだこの季節じゃ
星は良く見えないや



例え、千秋が俺を選ぶことはなくても
ずっと側で守らせて欲しい



「大好きだよ」




そんな俺の小さな独り言は
暗い夜空の空高く空気と
混ざりあってどこかへ消えたーーー。




*刹那 side END*
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