私、お金持ちになっちゃいました!?
とにかく明日から放課後は
文化祭準備かぁ!!
しかし私たち実行委員はなんと
今日、明日から使う道具の
買い出しを頼まれてしまったのです。
「うぇ、めんどくさ」
「仕方ねえだろ、ちょっと職員室に行ってくるわ」
そう言って一旦教室を出ていき
それと入れ違いに莉桜が入ってきた。
「千秋、買い出し私も手伝わせて」
「えっ、いいの?」
「もちろん♪千秋と刹那くんの力になりたいし、あわよくば刹那くんの隣にいたいし?」
そう言ってちょっと
悪戯っぽく笑う莉桜
綺羅の事件があった次の日
私は莉桜ともちゃんと話していて
刹那に告白されたこと、それを断ったこと
綺羅が知らない女の人とキスしてたこと
今は刹那の家で暮らしてること
洗いざらい全て話した。
本当は好きな人が他の女と
一緒にいるなんて嫌だろうに
莉桜は文句一つ言わず
ただ静かに聞いて辛かったねと
精一杯頭を撫でてくれた。
本当に莉桜と親友になれて良かった。
「わりぃ、待たせた!って莉桜!?」
「やっほー刹那くん!私も買い出し手伝うね♪」
「は?お前体大丈夫なの?急に倒れたりしない?」
「いくらなんでも買い物ぐらいで倒れたりしないよ!」
そして心なしか2人とも
グッと近づいたように思える
「とにかく行くぞ」
刹那の後に続き
私と莉桜も教室を出た。