私、お金持ちになっちゃいました!?
「え…もしかして知り合い?」
「いや…知り合いも何も同中、同高卒業した仲だし!それに……」
そこまで言いかけて
瑠奈ちゃんは言葉に詰まる
「瑠奈ちゃん?」
不思議に思った私が
小首を傾げると
「いや、もう昔の事だからあまり気にしないで欲しいんだけど…松韻は私の高校時代の元カレ」
バツの悪そうな顔でそう言った。
「「マジか」」
今度は私の番
さらに刹那も目を見開いて
食いついてきたーーーーー。
「いやぁ、本当…あいつ性格悪いし、偉そうなくせして、なんかいちいち臆病だし…ってごめん!!好きな人悪く言われたらやだよね!?」
昔を思い出しながら懐かしそうに
話す瑠奈ちゃんが慌てて謝ってくる
瑠奈ちゃんは優しい。
「いや、大丈夫だよ。実際そーだし…ね?刹那」
「いや、何で俺!?……まぁ…正直、俺からしたら見ててすげーイラつくタイプあいつ」
「あーらら♪刹那めっちゃ松韻のこと嫌ってんじゃーん?まぁ、そりゃそうかぁ♪」
そう言った瑠奈ちゃんは
刹那をみて意地悪そうにニヤニヤ
瑠奈ちゃん楽しそう。