私、お金持ちになっちゃいました!?




バッと私から離れ
両肩を掴む


お互いしばらく見つめ合って
最初こそ焦ってはいたが
真剣な顔つきになった



「あれは、誤解なんだよ」



「誤解?」



意味が分からず
キョトンとすると



「あーら、何が誤解なのかしら?」



どこからともなく声がして
栞さんが綺羅の横に現れた



ーーーーーーーーーーーーっ!?
今1番見たくないのに!!



「栞!?」



驚いた綺羅が声を上げると
栞さんが綺羅に近づき
腕に絡みついた



綺羅…また栞さんを名前で…
それだけで私の心はズキズキ痛む



それは私の心が狭いだけ?



「あれは誤解なんかじゃないわよ?だって私は綺羅の許嫁だもの!キスぐらいして当然でしょ?」



そう言って厭らしく笑う
この女は相当心が歪んでると思う。



「許嫁ってお前!!余計な単語だすんじゃねえよ!!」



綺羅は栞さんの腕を振り払って
キッと睨みつけたーーーーー
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