私、お金持ちになっちゃいました!?
「あらやだこわーい♪でも事実じゃない?」
「は!?そんなもんとっくに…!」
栞さんの言葉に綺羅が
言い返しかけた所で
「ちーちゃん!!やっと見つけた!!もうとっくに休憩時間過ぎてるよ?」
ちょっと離れたところから
城島くんの声がした
「もー、昨日は俺にサボるなって言ったくせに、ちーちゃんがサボってどうす………っ!?は!?姉貴!?」
小走りに私のもとまでやってきた
城島くんがちょっと拗ねたような
顔して…そして目を見開いて
栞さんを指差したーーーーー
「ら、蘭!?何であんたがここに…!?」
男の子ってお姉さんを
姉貴呼びするのが普通なのかな?
って…あれ…ちょっと待って…。
え!?姉貴!?
「待って、城島くん!!栞さんて城島くんのお姉さんなの!?」
あまりにもびっくりして
聞き返すと城島くんは
顔面蒼白のままコクンと頷く
綺羅も驚いてたみたいで
もともと大きな目を
さらに見開いていた。
「いや、ここ俺の通ってる高校だし!!つーか姉貴が万年ストーカーしてる相手ってもしかして松韻先生!?」
「ま、万年ストーカーですって!?人聞きの悪い言い方しないで!!」
私と綺羅そっちのけで
なにやら姉弟喧嘩を
おっぱじめる2人
何がどうなってるのかさっぱり…