私、お金持ちになっちゃいました!?




「うーわ、マジかよ。万年ストーカーされてる人可哀想とか思ってたけど、よりによって何で松韻先生!?いや、もう本当最悪。姉貴まじきもい死んで?いやもうほんと死んで?」



何かに絶望しながら
頭を抱えて暴言を吐く城島くん



城島くんでも…
そんなこと言ったり
するんだね…なんか意外



「お姉様に向かって死ねだなんて!父様に言いつけるわよ!?」



「勝手に言えよ!だいたいお前の婚約、とうの昔に破談になってんだろ!?もう許嫁じゃないじゃん!いつまでストーカーしてんの!?もう本当恥ずかしいからやめて!?」



「あ、ちょ!蘭!ばかっ、それ言っちゃダメ!もういい、ちょっと来なさい!!」



栞さんは慌てた様子で
城島くんの首根っこを掴むと
無理やり引きずって



どこかに姿を消したーーーーー。



「行っちゃったね」


「あぁ…」


なんか嵐のあとの静けさって
感じがして…変な感じ。



「まさか…栞の弟があいつだとは思わなかったわ」


栞…また栞って言った。
私はムッとして



「蘭のことは名前じゃなくてあいつって呼ぶの?」



ちょっとイタズラしてみる。
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