私、お金持ちになっちゃいました!?
「綺羅…大好き」
心の底から出た言葉は
風を伝って綺羅の耳に届く
また私も始めよう。
もう離れたくない離したくない。
何があってもとことん好きでいよう。
諦めたらそこで終わりだもんね?
ねえ、母さん。
私、頑張るよ。
「あ、あの…千秋」
「ん…?あ、待って!やばい!休憩時間とっくに過ぎてんだった!早く行かないと茅野くんに殺されちゃう」
「えっ?あっ、いやその…」
「ほら!早く戻るよ!!メイドさん♪…優勝するんでしょ?」
先に走り出していた私が
顔だけ後ろに向けると
「ぜってぇする。そしたら覚悟しとけよな」
追いかけてきた綺羅が
少年のように無邪気に笑って
私の頭を優しく撫でたーーーーー。
ーーーーーーーーーー
あれから教室に戻った私は
茅野くんにこっぴどく叱られ
午後の仕事をこなしたのだ。
委員長恐るべし!!
「もー、へとへと…」
「俺、二度とこんなの着たくねえ」
ぐったりと疲れきった顔の
莉桜と刹那が机の上で項垂れる
「まぁ、いーじゃん!優勝できたんだし!」
私の言葉に2人とも笑って
「そーだね」
と返した。