私、お金持ちになっちゃいました!?
「この後のフォークダンスと打ち上げ花火が楽しみ♪」
「えー、だるくね?フォークダンスとか恥ずいし」
「えー、刹那くん私と踊ってくれないの?」
莉桜がわざとらしく
上目づかいで聞くと
顔をボッと赤くして
「べ、別に踊らないとは言ってねえだろ!」
「よかったー!一緒に踊ろうね♪」
そう言って今度は
無邪気な笑顔を見せた莉桜に
またしても刹那は顔を赤くして
「お、おう」
と返事をしていたーーーーー。
私は直感で、この2人
何かあったなと悟った。
「あ、じゃあ私この表彰状、職員室に持ってかなきゃ行けないから、2人とも先行ってて!」
「分かった♪刹那くん行くよ」
「おう。千秋それよろしくな」
去っていく2人の背中を
見つめながら私は小さく
ため息を漏らしたーーーーー。