私、お金持ちになっちゃいました!?



「この後のフォークダンスと打ち上げ花火が楽しみ♪」



「えー、だるくね?フォークダンスとか恥ずいし」


「えー、刹那くん私と踊ってくれないの?」



莉桜がわざとらしく
上目づかいで聞くと
顔をボッと赤くして



「べ、別に踊らないとは言ってねえだろ!」



「よかったー!一緒に踊ろうね♪」



そう言って今度は
無邪気な笑顔を見せた莉桜に
またしても刹那は顔を赤くして


「お、おう」



と返事をしていたーーーーー。



私は直感で、この2人
何かあったなと悟った。



「あ、じゃあ私この表彰状、職員室に持ってかなきゃ行けないから、2人とも先行ってて!」



「分かった♪刹那くん行くよ」


「おう。千秋それよろしくな」



去っていく2人の背中を
見つめながら私は小さく
ため息を漏らしたーーーーー。
< 151 / 238 >

この作品をシェア

pagetop