私、お金持ちになっちゃいました!?




「そ、そうだよ!?悪い?で、でも…先生と生徒じゃ…」



「ならここでしよ?」



「へ?」




想定外の言葉にキョトンとすると




「ここなら誰もみてねーから…踊れんじゃん?」



無邪気に笑って言った。



「何それ…アハハ。確かにここなら誰もいないから踊れるね!」



私もつられて笑う。
ほんと好きすぎて困る



だから綺羅からも
好きって言われてみたい…
なんて言ったら神様に
怒られちゃうかな?



だってもうこんなにも
幸せな気持ちで溢れてる




「それでは、お手をどうぞ。お嬢様」



優しく笑いながら
私に手を差し出す綺羅



「はい」



私はその手に自分の手を重ねたーーーーー。



ーーーーーーーーーーーーーー



一通り踊った私と綺羅は
疲れたと言って教室の隅に
座り込んだ



「なんかドキドキするね!みんなに秘密でこんなことするの!なんか楽しい」



テンション上がって大騒ぎの私に
綺羅は疲れきった顔して
私の肩にコテっと頭を置いた



その瞬間に私の心臓は
またドキドキと煩くなる
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