私、お金持ちになっちゃいました!?



「アハハ、前見てなかったぁ…って、あっ!すみません!」



2人に苦笑いを向けたあと
ぶつかった相手がいることを
思い出して慌てて謝りながら
立ち上がろうとすると




「大丈夫?」




優しい柔らかな声とともに
目の前にスっと手が差し出された。



私はその手を辿って
顔を上げるとその人は
穏やかな微笑みを私に
向けていて…




「あ、大丈夫です」



自然とその手を取り
立ち上がった



「あ、あの本当すみませんでした!私前見てなくて!」




もう一度、勢いよく謝ると
その人は優しく微笑んで



「俺は大丈夫。俺こそごめんね?怪我してない?」




そんなことを言う。
私は首を左右に振ると
同じように微笑み返したーーー



ーーーーーーーーーーーーー



「温泉気持ちいいね♪」



「そうだね!」



あの後、部屋に着替えを
取りに行った私たちは
早速、温泉に来ていた



さっきぶつかった人
全然知らない人だったなー



貸し切りだから学校は
同じなんだろうけど…



先輩かな?
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