私、お金持ちになっちゃいました!?



しばらくすると
2人の静かな寝息が
聞こえてきて



私はそこで静かにはぁっと
ため息を漏らしたーーーーー。



今日は綺羅と付き合ってから
1ヶ月経った大切な記念日



本来ならば一緒に過ごす
はずだったんだけど…



でも被ってしまったものは
仕方ないわけで



せめて綺羅が私と同じ生徒なら…
ここまでコソコソすることも
ないんだろうけど…



よくよく考えたら先生と生徒でありながら
ご主人様と執事でもあって、さらには
恋人でもあるなんてなんかちょっと


非現実チックで思わず笑ってしまう。



そもそもの出会いからして
ぶっ飛んでたから今更そんなの
って感じかもしんないけど。



「はぁ…今日くらい一緒にいたかったなぁ…」



時計を見れば針はちょうど
23時ぴったりに重なっていて
あと1時間で記念日は終わってしまう



私がもう一度大きなため息をついて
布団を深く被ろうとした瞬間



真横に置いていた携帯が
ブーッと音を鳴らしたーーー。
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