私、お金持ちになっちゃいました!?



綺羅の顔が見たくて
体を離そうとすると



ぐいっと



思い切り引き寄せられ
今度は私が抱きしめられたーー




「今見んなバカ」



へ?



「はぁぁぁ…もう。なんなの?お前。なんでいちいちそんな可愛いの?狙ってんの?誘ってる?」



「は?えっ!?ちょっ!誘ってないから!なんでそーなるの!?」



「嘘だよバーカ。冗談」



「綺羅~!!」


そんな茶番をしつつも
綺羅は私を更に強く抱きしめる



「マジで好き」



「うん、私も綺羅が好き」



綺羅の素直な気持ちに
私も素直に答える



「なぁ、キスしていい?」



そう言いながら既に
ちゅっと私に口付けをする



「もうしてんじゃん」



と笑うと



「そのうるせー口塞ぐ」



綺羅も負けじと悪戯っぽく笑って
さっきよりも強くでも優しいキスをした。



「あ!ねぇ流れ星!!」



「あ?」



綺羅の唇が離れたところで
私の視界に流れ星が落ちる



私の声につられて
夜空を見上げた綺羅の
ほっぺに今度は自分から



ちゅっと口付けをして



「ーーーーーーーーーっ!?///」




驚いて目を見開いて
顔を真っ赤にさせる綺羅



あぁ、もうほんと好き。



ねえねえ綺羅。



綺羅に内緒で流れ星にお願いしたよ。



"願わくば、ずっとあなたと一緒にいられますように"
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