私、お金持ちになっちゃいました!?
「ちーちゃん…あの人」
「ん?知ってるの?」
城島くんが先輩の後ろ姿を
細目で見ながら口を開く
「知ってるも何も有名だよ…うちの学校で。」
「そーなの!?全然知らなかった…私、先輩とかとあまり関わりないから」
アハハと笑いながら
城島くんを見るけど
なんだか腑に落ちないような
心配事してるような顔をしてて
「うん、イタズラでちーちゃん襲った俺が言うのもなんだけど…あの先輩気をつけて。結構、悪い意味で有名だから。」
あ、それ言っちゃうんだ…
しかも自分で。
「まあ、大丈夫でしょ!昨日ただぶつかっただけだし、先輩だからあんま関わることないと思うし!!」
私がヘラヘラ笑いながら言うと
城島くんはやれやれと心底
呆れたような顔して私を見た。
「はい、とりあえずこれ。飲んだらみんなのとこ戻ろ!」
そう言って私に飲み物を差し出す
私はそれを受け取って、お金を
返そうとしたが、いいと突き返された
「バカ姉貴が迷惑かけたお礼♪」
「め、迷惑って…ん、でもありがと。」
私が素直にお礼を言うと
城島くんは少し頬を赤くして
優しく笑ったーーーーーーーー