私、お金持ちになっちゃいました!?



綺羅は立ち上がり
メイドさんへ近寄ると
爽やかな笑顔をみせる



「そんなに慌ててどうなさいました?」



「あの…綺羅様にお客様がいらしてます」



「私にですか?」



綺羅はしばらくキョトン
とした顔をしたが



「わかりました。すぐ行きます」



にっこり微笑んだ。



メイドさんが出ていったあと
綺羅は私にゆっくりと歩み寄る



ベッドのギシッという音が響き
綺羅の顔が近づいて



「戻ってきたらちゃんと話せよ?」



そう言って私にキスをした


「わ、分かったから!早く行きなよ!」



真っ赤に染まった顔を
見られるのが恥ずかしくて
両手で思い切り隠す



綺羅はそんな私をみて
クスクスと笑うと




「いってくる」



それだけを残して部屋を出たーーーーー。
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