私、お金持ちになっちゃいました!?



「まー、大丈夫だって!先輩にはもう1回ハッキリ断っておくし」



「うー、うーん、でも、何があるかわかんねーし」




「大丈夫だよ!その時は騎士の綺羅がついてるから」



「はっ、騎士ってなんだよ気色わりぃ!」



と言いつつ顔を真っ赤にしている
綺羅に私は柔らかく微笑んだ。




大丈夫だよ。
きっと大丈夫。



例え何があっても離さないし
離れないから



明日ちゃんと先輩に
結婚は無理ですって
ハッキリ言わなくちゃーーー。



ーーーーーーーーーーーー



次の日の放課後



中庭の自販機前に先輩を
呼び出した私



「しーのっち♪」



私のあだ名を呼びながら
現れた先輩の横には
ケバい化粧をした3年の
先輩たちが霧ヶ峰先輩の
右腕と左腕に絡みついていた



噂は本当みたい。



「先輩、さっきも言いましたが…話があります」



私が眉を潜めながら
渋々口を開くと



「あ、そーだよねぇ?先輩たち、俺この子と話しあるからまた遊ぼーね」



「誠人くんまたねー♪」


「また遊んでねー♪」



霧ヶ峰先輩は呑気に
先輩たちを帰して
私に向き直ったーーーーー。
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