私、お金持ちになっちゃいました!?



「で、しのっち。もう答えだしたんだ早いね?」



ニヤニヤと怪しげな笑みを
浮かべる目の前の男に
寒気を感じる


「出しました…。先輩、私に結婚申し込んでおきながら、他の女の子とも遊んでるんですね」



「へ?」



予期せぬ言葉がきたのか
首を傾げてキョトンとする先輩
そのまま不思議そうな顔で
言葉を続けた



「あー、あの子たちは別に好きとかじゃなくて…単に体だけの関係だから。でも、しのっちはそうじゃなくて好きだから心ごと奪おうって思ってるんだけど…あの人がいる限り心は無理じゃない?



だからこうして証拠撮って脅して、まず自分のところに体だけでも確保しようかなって♪つまりあれはあれ、これはこれってこと。」



キョトン顔からいつの間にか
またニヤニヤ笑顔に戻っていて…



は?信じられない…。
私を好きとか言いながら
でも他の女の子も抱けますって
言ってることめちゃくちゃだし



そもそも私の心を手に入れられないから
まずは体を手に入れるってやってること
横暴すぎて話にならない



「あ、ねぇ。もしかして嫉妬してくれたの?だったら嬉しいな♪しのっちがお願いするなら、俺もう他の子とはシないよ?」



そう言って私に近づき髪に触れる
何…言ってんだこいつ…
本気で気持ち悪い



「ふざけないで!!誰があんたみたいな奴に嫉妬するか!」



髪に触れた先輩の手を
パッと叩いてキッと睨みつける



先輩は一瞬、驚いたような顔をして
すぐ無表情になったーーーーーーーーー。
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