私、お金持ちになっちゃいました!?



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いつも通りお風呂上がりに
ドライヤーをかけていると
ピンポーンとインターホンが鳴った



その音を聞いてパタパタと
メイドさんが玄関の方へ
駆けてく足音が聞こえる



「こんだけちゃんと乾かしとけば、綺羅に文句言われないよね~♪」



なんて呑気に鼻歌を歌いながら
ドライヤーを片付けていると




バンッと勢いよく自分の
部屋のドアが開いた



驚いてギョッとした
顔で見るとそこには
なにやら困った顔の
メイドさんがいて



「どうかしましたか?」



私はオロオロしながら
ぎこちなく尋ねると



「あの…ええと…。霧ヶ峰様がいらしてまして…千秋様を呼んでほしいと。」




メイドさんもオロオロと
落ち着かない様子で答える



は?え、なに?
あの変態男…わざわざ綺羅の
家まで嗅ぎつけたの!?



私は自分がパジャマ姿なのも忘れて
メイドさんに会釈して慌てて
部屋を飛び出したーーーーーー
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