私、お金持ちになっちゃいました!?



それにしても何故2人
一緒なのだろう?


そう思って口を開こうとした瞬間
広間の方からカツカツと足音が聞こえ



「貴女はまた何しに来たんですか?」



2人の前に現れた綺羅が
この間より丁寧に



でもこの間より
威圧的に尋ねる



しかし、そんな綺羅の顔も
後ろの先輩の姿をみて
驚きの表情に変わった



「なんで…お前とこの人が…」



「あーら、そんなに知りたい?」



綺羅の細々とした呟きに
綺羅母は面白そうに笑うと
挑発的に綺羅を見る



そんな綺羅母の態度に
思わず顔をしかめてしまう



この人…どこまで綺羅のこと
バカにしてるのだろうか…?



しかし、当の本人の綺羅は
ケロッとした様子で表情1つ変えず




「早く答えてくれませんか?」



淡々と言葉を放つ。




いつもならすぐ挑発に乗って
怒り狂ってるのに…



それをしないあたりきっと
止まったままの針はちゃんと
動いているんだなと実感したーーー。
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