私、お金持ちになっちゃいました!?
「はー、本当可愛くないわね。まぁ、どうでもいいわ…あんたの顔見るのも今日で最後だし」
最後…どういう意味だ?
突然放った綺羅母の言葉に
頭いっぱいハテナを浮かべる
「それはどういう意味ですか?」
私と同じこと思ったのだろうか、
綺羅は少しだけ顔をしかめていた。
「うちの息子の許嫁を迎えに来ただけよ、わかる?誠人の婚約者の千秋さんを迎えにきた…言ってる意味ぐらい分かるわよね?」
は?私が霧ヶ峰先輩の婚約者!?
霧ヶ峰先輩が綺羅母の息子!?
「ははは、おっしゃってる意味がよくわかりません。」
「そのままの意味じゃない」
私は唖然としたまま口を
あんぐり開けて3人を見る
そんな中で綺羅母は
楽しそうにパチンと
指を鳴らすと
いきなり玄関から
黒服の男の人たちが現れ
いとも簡単に私を持ち上げた
「きゃぁ!」
「千秋!?」