私、お金持ちになっちゃいました!?



※千秋視点




先輩から聞いた話は
とても衝撃的なものだった。



全然覚えてない自分が
恨めしい…そして恥ずかしい。



先輩はずっと私のことが
本当に好きだったのに



私は勝手に先輩を
最低人間扱いしてた



本当に申し訳なくて
何度謝っても足りない
くらいだろう。



けど、本当に最低な話だけど…
もう私の心の中には綺羅しか
いなくて…綺羅以外の人と
一緒にいる未来なんて
全く想像できない



「千秋様、とっても綺麗です!!」



「ありがとうございます」



綺麗な純白のドレスに
身を包んだ私は鏡を見る



今日までずっと綺羅を
待ち続けてきた



今日、先輩と誓いの
くちづけを交わす前に
綺羅が助けに来なければ
私はそのまま先輩の
お嫁さんになるだろう



本当に意味のない
誰も幸せになれない結婚



綺羅と先輩のお母さんは
そうは思ってないみたいだけど…



本当呆れるぐらい腐った
人間だということは
1年も一緒にいたら
嫌でも分かった。
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