私、お金持ちになっちゃいました!?
まあ、もちろんお父さんは
転ぶことなく私と一緒に
ヴァージンロードを歩き
綺羅に「よろしくね」
と言って私を託した。
「千秋…すげーキレー」
そう言って妖艶に笑う綺羅
そんな綺羅こそタキシード姿が
様になるというかなんというか
もはやかっこよすぎてヤバい
「綺羅も…凄くかっこいいよ」
私がふわりと笑うと綺羅は
少し照れくさそうな顔をした。
そんな私たちを神父さんが
微笑ましそうに見るーーーーー。
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「汝、松韻 綺羅は、この女、東雲 千秋を妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、
共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
神父さんの誓いの言葉に
凛と澄んだ強い眼差しで
「誓います」
綺羅が答える