私、お金持ちになっちゃいました!?
「先輩…来てたんですね」
あの日以来、先輩とは
一度も会っていない
数年ぶりの再開だ。
「ちょっと2人だけで話さない?」
そう言って妖艶に笑う
先輩は数年前と変わらなく
綺麗な顔立ちをしてる
でも、なんかあの時より
瞳の色が綺麗だ…。
「いいですよ」
私はフッと笑うと
他のみんなを一瞥する
みんな心配そうな顔で
私を見ていたけど
「大丈夫、ちょっと話すだけ。それに先輩、実は優しいから」
そう言ってチラッと先輩を見ると
先輩は困った顔して
「あはは…本当しのっちって意地悪だね」
と笑っていたーーーーーーーー
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私と先輩は庭園から少し
離れたところへ向かうと
そこで足を止めた
しばしの沈黙のあと先輩は
「おめでとう」
と優しく微笑む
私も変わらぬ笑顔で
「ありがとうございます」
軽く頭を下げたーーーーーーー。