私、お金持ちになっちゃいました!?



「全く、私の旦那さんは本当に心配性なんだから。先輩はおめでとうって言いに来てくれただけだよ」



「へー、意外。」



本当に意外そうに目を
まん丸くさせて去ってく
先輩の後ろ姿を眺める綺羅




あ、そういえば…



「ねぇ、綺羅」



凄く疑問に思っていたことを
思い出して綺羅に話しかける



「ん?」



「いやぁ、あのさ…先輩との未遂結婚式のとき、どうやって来れたの?多分、尋常じゃないぐらい警備隊いたと思うけど」



「へ?」



急に変な質問をされて
キョトンとする綺羅



不覚にも可愛いと
思ってしまった私は
本当にどうかしている



しばらくするとやっと
質問を理解したのか



「あー…」



と言って頭をポリポリ掻いた。



綺羅のその癖
もう一生治らないね。
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