私、お金持ちになっちゃいました!?



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「刹那、莉桜おはよ」


今朝も玄関前で待ち伏せていた
松韻 綺羅に車の送迎はいらないと
説明してきたせいか既に疲れていた。



「千秋ちゃんおはよ!お疲れだね…話は刹那くんから聞いたよ」



「刹那、これは私たちだけの秘密だからね。他の生徒に絶対言わないでね!?」



「分かってるよ」



昨日の出来事が気に入らない
とでも言うようなブスくれた顔で
ぶっきらぼうに返事をする刹那



昨日、刹那にはやめろと言われた。
でもあの人の悲しみを取り除いてあげたい。



私に出来るかは分からないけど……



「そう言えば刹那、昨日何か言いかけてなかった?」



「はっ!?えっ!?い、いや、何でもねえよ!?」



急に顔を真っ赤にして
慌てだす刹那を不思議に
思いながら席に着く



「ふーん、それならいいけど」




キーンコーンカーンコーン



チャイムがなり担任が入ってくる。



知っている顔なのに
何だか学校だとまた違うような
気がして落ち着かない…



こっちはこっちで慣れる気がしないし
何しろこのイケメン(顔だけの)教師が
私と同じ屋根の下で暮らし、しかも
執事をしているなんて知られたら
学園生活に終止符を打たれてしまう。
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