私、お金持ちになっちゃいました!?



「な、何入ってきてんのよ!!」



「おや?いらしたんですか?」



ジリジリと詰め寄る松韻 綺羅


「入るってさっき言ったじゃ…きゃっ!!」



私の腕を掴み上にあげ
壁に固定される


「その無防備さ…うちでは構いませんが、外では気をつけて下さいね。特に校外学習…」



「す、好き勝手言わないでよ!だいたいなんであんたにそんなこと言われなきゃいけないの!?関係ないじゃん!」



焦りと動揺で必要以上に声が大きくなる。
それより何より放課後…学校でのことを
思い出して顔が熱くなるーーーーーー。



それがバレたくなくて虚勢を張るが



「もしかして…キスのこと気にしてんのか…?」



ニヤリと怪しげな笑みを浮かべる


また口調が変わったーーーーー。


「べ、別にあんなの気にしてないし!そもそもあんなのノーカン!!事故みたいなもんよ」


相手のペースに飲み込まれたくなくて
平然を装うが、そんなのこいつ相手には
無理な話で…余計に火をつけてしまい…


「へぇ、ノーカンねぇ」


空いた方の手でグイッと顎を
持ち上げたのだーーーーーーー。
< 34 / 238 >

この作品をシェア

pagetop