私、お金持ちになっちゃいました!?
「な、何入ってきてんのよ!!」
「おや?いらしたんですか?」
ジリジリと詰め寄る松韻 綺羅
「入るってさっき言ったじゃ…きゃっ!!」
私の腕を掴み上にあげ
壁に固定される
「その無防備さ…うちでは構いませんが、外では気をつけて下さいね。特に校外学習…」
「す、好き勝手言わないでよ!だいたいなんであんたにそんなこと言われなきゃいけないの!?関係ないじゃん!」
焦りと動揺で必要以上に声が大きくなる。
それより何より放課後…学校でのことを
思い出して顔が熱くなるーーーーーー。
それがバレたくなくて虚勢を張るが
「もしかして…キスのこと気にしてんのか…?」
ニヤリと怪しげな笑みを浮かべる
また口調が変わったーーーーー。
「べ、別にあんなの気にしてないし!そもそもあんなのノーカン!!事故みたいなもんよ」
相手のペースに飲み込まれたくなくて
平然を装うが、そんなのこいつ相手には
無理な話で…余計に火をつけてしまい…
「へぇ、ノーカンねぇ」
空いた方の手でグイッと顎を
持ち上げたのだーーーーーーー。