私、お金持ちになっちゃいました!?
「あ、お嬢様目覚められましたか」
声をかけられた方に視線を向けると
そこにはいつも見送りをしてくれる
メイドさんの1人がいて
「あ…あの私は…」
「お風呂場で倒れられたのですよ」
フフっと笑って、どうぞと私に
カップを差し出す。
ハッ!そうだった!
私あいつにあんな…///
思い出したらまた顔が
熱くなってきたーーー。
「あ、あの貴女が私をここまで?」
「いいえ」
メイドさんは首を振ると
優しい笑みを浮かべ
「綺羅様がここまで運ばれました…とっても慌てていらしてましたよ。俺のせいだって子犬みたいにあちこちあわあわと歩き回って…」
ぷっ
子犬みたいって…
想像できなくてつい
笑ってしまったーーー。