私、お金持ちになっちゃいました!?
「お前さぁ…」
急に困ったような声で
私を引き離すと
「無防備というか馬鹿というか…男知らなさすぎ」
へ?何故か赤い顔でそんなことを
いう綺羅に再び首を傾げる
「き、綺羅?」
「さっきの風呂場でのキス…あれもノーカンかよ」
うっとりと熱い視線を送ってくる綺羅
今まで忘れてたのに急に思い出して
かぁぁっと頬が熱くなる
「いや、その…あれは…」
なんて言ったらいいかわからなくて
困っていると綺羅が呆れたように
はぁっとため息を漏らした。
「なんかお前といると調子狂う」
そう言ってドアの方まで歩き出すーーー。
「とにかく、その無防備さ気をつけろよ。特に校外学習で同じ班の城島 蘭には。」
それだけ言って出ていってしまった。
なんで今、城島くんの名前が出てくるの?
私は不思議に思いながらもその日は
夜遅かったので早く寝ることにしたーーー。