私、お金持ちになっちゃいました!?
他愛もない会話をしてるうちに
缶ジュースが底を尽きる
カラン
私は立ち上がりゴミ箱に缶を捨てた。
「そろそろ戻らないと。点呼の時間だし…今日はほんとにありがと」
城島くんにニコッと笑顔見せ
その場を去ろうとした瞬間
ガシッ
腕を掴まれたーーーーーー。
「えっと…城島くんどしたの…?まだ何か…」
「ちーちゃんってさぁ…松韻先生のこと好きなの?」
「え…?」
ぇええええーーーーーー!?!?!?
急に綺羅の名前が出てきて
顔がボッと赤くなる
城島くんは私を黙ったまま見ていて…
「す、好きなわけないじゃん!な、何言ってんの!?やだなーもー!!」
火照った顔を誤魔化すように
必死に否定する
「じゃあ…」
「えっ…」
ガチャ
どこかの扉が開く音と
私の腕がグイッと引かれたのは
ほぼ同時で…見知らぬ部屋に押し込まれた…!?