私、お金持ちになっちゃいました!?



他愛もない会話をしてるうちに
缶ジュースが底を尽きる


カラン


私は立ち上がりゴミ箱に缶を捨てた。



「そろそろ戻らないと。点呼の時間だし…今日はほんとにありがと」



城島くんにニコッと笑顔見せ
その場を去ろうとした瞬間



ガシッ



腕を掴まれたーーーーーー。


「えっと…城島くんどしたの…?まだ何か…」



「ちーちゃんってさぁ…松韻先生のこと好きなの?」



「え…?」


ぇええええーーーーーー!?!?!?



急に綺羅の名前が出てきて
顔がボッと赤くなる



城島くんは私を黙ったまま見ていて…


「す、好きなわけないじゃん!な、何言ってんの!?やだなーもー!!」



火照った顔を誤魔化すように
必死に否定する



「じゃあ…」



「えっ…」



ガチャ


どこかの扉が開く音と
私の腕がグイッと引かれたのは
ほぼ同時で…見知らぬ部屋に押し込まれた…!?
< 65 / 238 >

この作品をシェア

pagetop