私、お金持ちになっちゃいました!?
カチャリ
鍵を閉める音が聞こえる
「えっ、ちょ…城島くん!?」
なんで鍵閉めてるの!?
城島くんは無言で私に近づくと
私の体を思い切り押し倒したーーー
「きゃっ…城島くんやめて!離して!」
一体どうしちゃったの!?
さっきまで普通に話してたのに!!
「離さないよ?」
悪魔のような笑顔を見せる
城島くんに背中がゾクリとした
怖い…
「それにしてもさぁ…今日君を助けて惚れられちゃうのは俺だったはずなのに…いいところで先生に持ってかれちゃうんだもんなぁ…」
よくわからない事を口走りながら
私の頬に手を添える
ビクッ
怖さと驚きで体が反応する
「ねえ、一体先生とどんな関係なの?俺見ちゃったんだよねー、キャンプファイヤーで先生がちーちゃん抱きしめてるとこ」
その言葉に余計に背筋が凍る
え、嘘…見られてたの…
城島くんの指先が私の頬から
ツーっと胸へと落ちる
「嫌!やめて!離して!誰か助けて」
怖い、怖い、怖い、怖い!!
綺羅の言った通りだった…
気をつけろって言われてたのに…
バカなのは私のほうだーーーーー。